高気密・高断熱

どんなに断熱性能を高めても暖気と冷気は対流する性質があるため、家にすき間があると空気がどんどん入れ替わってしまい、どんなに暖房などで暖かくしても冷えてしまいます。
ですから、高断熱であるためには、高気密であることが必要となります。

言わば住宅の気密性を高めて家を密閉状態にし、断熱性を高めて家を保温するということです

テクノホームは国内最高クラスの高気密・高断熱・高性能の家作りに積極的に取組みます。

高気密・高断熱の住宅を実現したい。

その為には、壁や屋根、床下や窓などの開口部の気密性と断熱性を高めることが必要です。

壁や屋根、床下や窓など、住宅が外部と接す部分を外皮といいますが、夏の暑さや冬の寒さは、この外皮から出入りします。

特に、暑さ寒さの出入りの５０%以上は開口部である窓からです。

従って、高気密・高断熱の住宅を実現するためには、壁や屋根、床下の気密性と断熱性を高めるだけでなく、開口部である窓の気密性や断熱性を高めることが必須です。

①1年を通して快適に過ごせる

高気密高断熱住宅は、外気温の影響を抑えることができ、空気の出入りも少ないので、冷暖房効率が良好です。

夏は涼しく、冬は暖かい空間を保つことができ、１年を通して快適な室内環境を維持することができます。

②光熱費を削減できる

高気密高断熱住宅は外気温の影響を受けにくく、また空気の出入りが少ないことで、冷暖房の効果が持続し、快適な室温を一定に維持できます。その断熱性能の高さにより、エネルギー消費を抑制することができるので、光熱費の節約につながります。

高気密高断熱住宅は快適性と省エネ性を両立した理想的な住宅環境をもたらしてくれます。

光熱費が抑えられるということは、二酸化炭素の削減にも貢献しますので、高気密高断熱住宅は地球環境にも優しいです。

③家が長持ちしやすい

高気密高断熱住宅は、室内の温度を一定に保つ上、外部からの空気の流入を効果的に遮断する利点が挙げられます。反面、室内の空気の流れが滞留する可能性があります。しかし、十分な換気がおこなわれていれば、結露やカビの発生が抑えられることができます。

結露やカビは住宅の劣化を招く主な原因ですが、これらの発生が抑制されるため、住宅の長寿命化に貢献します。

④ヒートショックを防止できる

高気密高断熱住宅は外気温の変化に左右されにくいので、室内の温度差が小さくなるので、ヒートショックの防止にも効果的です。

ヒートショックとは、急激な温度変化がもたらす体へのダメージのことをいいます。

人は温差が激しい場所を行き来したりすると血圧が急激に変動し、それにより心臓に負担をかけるため、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすと考えられています。

特に冬場は、暖かい浴室と寒い脱衣所やトイレの行き来によって、ヒートショックの危険性が増加します。

⑤防音対策になる

高気密高断熱住宅は開口部の隙間が少なく、壁の断熱層が厚いので、遮音性・防音性が高くなります。
室内から屋外への音漏れがしにくく、屋外から入ってくる騒音なども少なくなります。

⑥洗濯物が乾きやすくなる

外気を遮断するだけでなく、梅雨の時期や雨の日などに湿った空気の侵入も防ぐので、乾燥した室内環境を維持できます。
室内が乾燥していると洗濯物が乾きやすくなります。

①シックハウス症候群になる可能性

高気密高断熱住宅は外部からの空気の流入を遮断する利点がありますが、室内の空気が滞留しがちになります。

このような密閉された環境では、化学物質や有害物質が室内に蓄積されやすいため注意する必要があります。ただし、建築基準法の改正により、ホルムアルデヒドを含む建材の使用が制限されたことで、シックハウス症候群のリスクは大幅に軽減されていますので、以前よりは心配する必要はないと言えます。室内の空気の滞留という面からは、結露やカビの発生という可能性がありますが、換気措置を講じることによりそれらも防ぐことができます。

高気密高断熱住宅は、断熱性能面だけでなく換気性能などを総合的に考えて設計する必要があります。

② 室内が乾燥しやすくなる

高気密高断熱住宅は、室内の乾燥で洗濯物が乾きやすい一方で、乾燥した室内のため乾燥肌やドライアイといった症状を引き起こす可能性があります。

適宜適切に加湿器の使用や水分補給、保湿ケアなどをおこなうことが大切です。

③建築費用が高い

高気密高断熱住宅は、一般的な住宅と比較して建築コストが高くなる傾向にあります。
高気密高断熱化を実現するために専用の高性能な断熱材等を使ったり、気密性を高めるために特殊な施工方法を採用することにより工事工程が多くなるためです。

ただし、建築後の光熱費やメンテナンスのコストなどを抑制することができるので、ランニングコストという観点からは、長期的には高気密高断熱が必ずしも高いとは言えないでしょう。

④内部結露が発生する可能性

高気密高断熱住宅では、十分な換気をおこなうことで内部結露の発生を防げますが、適切な施工をしないで、壁と断熱材の間に隙間があると、室内の暖かい空気が内部に侵入し、温度差が生じて結露が発生するおそれがあります。

断熱材の施工には精度が求められ、熟練の技術者に任せる必要があります。特に吹付断熱施工は専門の技術者に担当させなければいけません。

⑤石油ストーブの使用には注意が必要

高気密高断熱住宅は、外気との遮断性が高いため、石油ストーブを使用する際には特に注意が必要です。

石油ストーブから発生する一酸化炭素が室内に滞留し、一酸化炭素中毒のおそれがあります。
そのため、石油ストーブを使用する際は、適切な換気を行う必要があります。可能であれば、一酸化炭素検知器の設置などの安全対策を講じるべきです。

ただし、高気密高断熱住宅はエアコンだけでも十分暖かくなるので、石油ストーブを使用する必要はないと言えます。

気密性を表す用語としてC値がありますが、それは相当隙間面積というもので、延べ床面積1㎡あたりに、すき間が何㎠あるか表現したものです。
C値が小さければ小さいほど、すき間が小さいということになり、気密性が高いことになります。

断熱性能を計るものとしてUA値がありますが、これは外皮平均熱貫流率のことで、省エネルギー基準の外皮性能を表す指標の一つです。

外皮平均熱貫流率は、住宅の内部から外壁、屋根、天井、床及び開口部などを通過して外部へ逃げる熱損失の合計を外皮面積の合計で割った値です。
UA値はその数値が小さいほど断熱性能が高いことを示します。

外皮平均熱貫流率には、全国を8つの地域区分に分けて基準値が設けられています。
各地域区分とも基準値以下であることが求められます。
地域区分は都道府県ごとではなく市町村ごとになっています。

、住宅の省エネ基準はお住まいの地域によって異なりますお住まいの地域によって異なります。
日本全国で8地域が市町村単位で指定されており、寒冷な地域ほど、より厳しい基準が求められ、南下するにしたがって比較的緩い基準が設定されています。

※ 将来地球温暖化の進展によって下記の区分が変更される可能性があります。

4地域
秩父市（旧大滝村）

5地域
秩父市（旧秩父市、旧吉田町、旧荒川村）、飯能市、日高市、毛呂山町、越生町、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町（旧都幾川村）、ときがわ町（旧玉川村）、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町、東秩父村、美里町、神川町、寄居町

6地域
さいたま市、川越市、熊谷市（旧熊谷市）、熊谷市（旧大里村、旧江南町、旧妻沼町）、川口市、行田市（旧行田市）、行田市（旧南河原村）、所沢市、加須市、本庄市（旧本庄市）、本庄市（旧児玉町）、東松山市、春日部市、狭山市、羽生市、鴻巣市、深谷市、上尾市、草加市、越谷市、蕨市、戸田市、入間市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、桶川市、久喜市、北本市、八潮市、富士見市、三郷市、蓮田市、坂戸市、幸手市、鶴ヶ島市、吉川市、ふじみ野市、白岡市、伊奈町、三芳町、上里町、宮代町、杉戸町、松伏町

断熱性能とは、「断熱材の品質×施工力」のことです。断熱工事は施工が命です。

いくら高品質の断熱材を使っても施工が未熟ではなんの意味もありません。

テクノホームはセルロースファイバー断熱材や吹付断熱材を使用する高断熱工事は熟練で高い技術力を有した専門業者に施工させ、且つ第三者機関の厳しい監査の最重要対象工事の一つに挙げており、監査基準を満たさない工事は是正工事が必須となります。

（場合によっては再工事となります。）

断熱工事は慎重を期す為その工事期間も充分に設け、場合によっては木工事その他の工事を一時ストップさせる場合もあります。

工事期間は建物の大きさ等によりますが、概ね１日～3日ほどです。

※通常のグラスウール系やロックウール系の断熱工事の施工は大工職が担当致します。

1.  断熱性：経年劣化せず、断熱欠損がないこと。
2.  安心・安全性：火災に強く、シックハウスを生じさせないこと（Ｆ☆☆☆☆）ＪＩＳ
   認証品であること。
3.  快適性：住む人に快適で心地よい温熱環境をもたらすものであること。
4.  省エネ・省CO２性（温室効果ガス排出削減性）があること：暖冷房費を抑制し、なによりもかけがえのない地球にやさしいこと。

1. 鉱物系・・・・・グラスウールとロックウール
2. 石油系・・・・・ポリスチレンとウレタン
3. 自然素材系・・・・・セルロースファイバーと羊毛

断熱工法には、内断熱工法と外断熱工法があり、それぞれメリット・デメリットがあります。

内断熱とは、外壁の内側や床の直下・天井裏に断熱材を設け、室内を内側で包み込む断熱方法を指します

※熱橋・・・・・ヒートブリッジとも呼ばれる現象のことです。 建物の内部で熱を伝えやすい部分であり、熱を橋渡ししてしまう存在となるため、熱橋と呼ばれます。 、 外壁と内壁をつなぐ部分となるため、断熱性能の低下を招く可能性がある。

※テクノデザインは内断熱工法を採用しております。

外断熱とは、コンクリートの壁又は木造の柱の外側若しくは基礎や屋根の屋外側に断熱材を取り付けることをいいます。

また、室内・小屋裏・床下を包み込むように断熱材を施工できる断熱方法のことで、コンクリート造は外断熱、木造は外張り断熱工法とも呼ばれます。