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    ベタ基礎・全周基礎パッキング工法

テクノデザインでは、ベタ基礎・全周基礎パッキング工法を採用しております。

基礎について

基礎は、大きく分けて「ベタ基礎」と「布基礎」の2種類があります。

ベタ基礎とは

ベタ基礎・全周基礎パッキング工法

立ち上がっている部分と床一面を、鉄筋を入れたコンクリートで一体化して、大きな面で家の重みを支える基礎のこと。

ベタ基礎は面で支えて荷重を分散するので、立ち上がった部分のみで支える布基礎より耐震性が高いのが特徴 です。

布基礎とは

ベタ基礎・全周基礎パッキング工法

布基礎は、床をコンクリートで覆いますが、その床の部分には鉄筋が入ってない基礎構造です。

住宅を支えるのは立ち上がっている部分のみで、鉄筋もこの部分にだけに入っています。

ベタ基礎が面で建物を支え、布基礎は点で支える構造です。

ベタ基礎メリットとデメリット

①高い耐震性
面で支えることで荷重を分散できるため、布基礎より耐震性が高くなります。

②防湿性
床下の地面すべてを厚いコンクリートで覆うので、湿気が建物に伝わりにくくなり、基礎の上にある木材が腐食しにくくなります。

③防蟻性
布基礎よりもコンクリート部分が厚く、建物と地面が直に接しないベタ基礎はシロアリによる被害も防ぎやすくなります。

また、全周基礎パッキング工法を採用することにより湿気もより一層滞りにくくなるので、シロアリの被害を防ぎます。

ベタ基礎の施工プロセス

① 地盤調査
家を建てる前に地盤の強さを調査し、必要に応じて補強します。

② 地縄張り・遣り方工事
建物の位置や高さを正確に出す作業です。設計図通りに縄や杭で目印をつけます。

③ 掘削工事(根切り)
基礎をつくるために、土を所定の深さまで掘り下げます。

④ 砕石敷き・転圧
掘った場所に砕石を敷き、転圧機でしっかり固めて地盤を安定させます。

⑤ 捨てコンクリート・墨出し
湿気対策の防湿シートを敷き、墨出し用の薄いコンクリートを流します。乾いたら位置の線を描きます。

⑥ 配筋工事
鉄筋を組んで基礎の骨組みをつくります。底→立ち上がりの順で行います。

⑦ 型枠組み・コンクリート打設
立ち上がり部分に型枠を組み、コンクリートを流し込みます。気泡を抜き、しっかり固めます。

⑧ 養生
コンクリートを乾かして強度を出す期間。季節によって養生の方法が異なります。

⑨ 型枠ばらし
コンクリートが固まったら型枠を外します。

⑩ 仕上げ
表面のバリなどを削り、基礎の仕上げを行います。

テクノデザインの品質管理

テクノデザインは基礎工事段階で2回の厳しい外部監査を実施しております。

①1回目の監査
基礎底盤の配筋に関する監査
建物の強度の要となる基礎部分のチェック。整合性や組み方を厳しく監査。

②2回目の監査
基礎立上り部分の配筋状態等の監査
金物の施工精度を確認。特に強度に影響する柱とボルトの左右差などを是正。

基礎を全周換気

基礎パッキング工法では基礎をぐるりと効率よく全周換気し、従来工法に比べ1.5~2倍の換気性能を実現
シロアリを寄せ付けにくい環境づくりに貢献します。

シロアリはジメジメとした湿った床下環境を好み、風の流れや乾燥を嫌う習性があります。

全周基礎パッキング工法は基礎全周を換気口とし、すみずみまで換気することでシロアリが生息しにくい環境をつくります。

 

基礎と土台を絶縁
基礎と土台を全周基礎パッキングで絶縁。基礎からの湿気を土台に伝えず土台の腐れを防ぎ、建物の耐久性や性能維持に貢献。長持ち住まいをささえます。

 

基礎パッキングは高強度の複合材
基礎パッキンの材質は、樹脂のしなやかさと石の強さを兼ね備えた複合材で、最大荷重で100年たっても1%以内のひずみ率
経年劣化や荷重に対しても優れた耐久性と安定性を発揮します。

 

基礎強度を維持
基礎パッキング工法では従来工法と異なり、基礎を切り欠く換気孔を設けません。そのため、基礎のクラック発生を抑制し、基礎強度を維持しやすい工法です。