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家づくりで迷ったら「モダンデザイン」という選択|暮らしやすさと美しさを両立する家
2025.5.22
#家づくりの疑問
#間取りのアイデア
家づくりのスタイルとして「モダンデザイン」に憧れをもつ方も多いのではないでしょうか?
シンプルかつ機能的な設計で、おしゃれなデザインと機能性を兼ね備えた「モダンデザイン」の家は、年代問わず人気のスタイルです。
しかし、一口に「モダン」と言っても定義が曖昧でもあることも事実。またデザインだけ良くても、実際に“暮らしやすさ”が手に入らなければ意味がありません。
本コラムでは、「モダンデザイン」な家とはどのようなものか、“デザインの特徴”や“暮らしやすさ”について紹介します。「モダンスタイル」の家づくりを検討している方は参考にしてください。
「モダンデザイン」な家とは?特徴と魅力

そもそも「モダン」とはどういう意味をもつのでしょうか。モダンという言葉は『現代風』『現代的であること』を意味します。一般的には、装飾性を減らした現代的なデザインを採用した家のことを「モダン」と指します。
ひと昔前までは装飾が多い家が好まれていましたが、近年はできるだけ装飾を削ぎ落としたシンプルな家が人気となっています。シンプルで飽きのここないデザインや、装飾性がないからこそ開放感を演出できることが「モダン」な家の魅力です。
「モダンデザイン」な家のデザインと種類
「モダンデザイン」の中には、シンプルモダン・和モダン・ナチュラルモダンなど様々なラインナップがあります。
シンプルモダン
ファサード(建物正面)はムダな装飾を省いたようなシンプルな形で、フラット屋根や片流れを主流とするストレートな屋根を用いています。
内装はガラスや金属などの無機質な素材を使用し、素材の風合いを追求した直線的かつ機能的なデザインが特徴です。黒や白、グレーのカラーを中心に落ち着いた壁面色でシンプルを追求したデザインです。
和モダン
一見真逆に見えるような、『日本の伝統的なデザイン』と、現代のシャープで洗練されたデザインの融合したものが「和モダン」です。
モダンスタイルのデザインを生かしつつ、畳や和紙、木など自然素材を取り入れ、シンプルながらも素材感を味わうことができるのが特徴です。庭に和風の植栽を設けることも「和モダン」の魅力のひとつと言えるでしょう。
ナチュラルモダン
モダンデザインの中に、無垢材などの自然素材を多く取り入れたスタイルを「ナチュラルモダン」と言います。主に床や天井、建具、カウンターなどに木を使用するのがポイントです。
洗練された雰囲気の中にも自然素材特有の温かみを感じることができる人気のデザインです。
テクノデザインのナチュラルモダンな平屋をご紹介


寛ぎの平屋
無垢材の質感を活かした内装と、直線的で洗練されたフォルムが印象的なナチュラルモダンの平屋。自然素材のやさしさと、すっきりとしたデザインが調和した住まいは、時を重ねるごとに味わいを増し、毎日の暮らしに安らぎをもたらしてくれます。
開放感ある天井高や、ムダのない間取りも魅力のひとつ。平屋ならではのコンパクトさと、暮らしやすさを両立したデザインは、シンプルで上質な暮らしを求める方にぴったりです。
寛ぎの平屋|詳細はこちら
「モダンデザイン」の家づくりのヒント

すっきりとしたデザイン
無機質でシャープな印象の素材だけでは、ただ寒々とした印象になってしまいます。自然素材などうまく温かみのある部分を取り入れて、バランスを保つことで、洗練された印象ながらも落ち着けるインテリアになります。
また、モダンスタイルを目指すなら、余計なラインを出さないデザインを意識しましょう。
例えば、窓枠や廻縁や巾木などの見せるラインは極力減らすことがポイントです。必要最低限のラインだけで空間をデザインすることで、余計な要素が目に入らず部屋の広がりをより感じることができるでしょう。
外観はシンプルな形に
モダンスタイルでは、外観は凹凸の少ないシンプルな形が多く用いられます。白や黒、ダークブラウンの外壁材を用いることで、建物全体が引き締まった印象になります。
また、アクセントとして差し色の外壁材や無垢材などの異なる素材を組み合わせることで、シンプルかつ映える家づくりが可能です。
壁紙や壁材にこだわる
壁紙や壁材は空間の雰囲気の決め手になります。なるべくモノトーン、もしくはプラスワントーンに抑え、空間の統一感を意識して素材や色を選ぶことで、落ち着いた空間に仕上がります。
さらに、壁の一部にアクセントとなる素材を取り入れれば、デザイン性もさらに高まります。
例えばホワイトや淡いグレー色を基調としながらも、窓枠や階段手すりを黒に用いることでスッキリと締まった印象をつくることができます。
空間を視覚的に広く
天井部分の梁を見えるように設計したり、勾配のある仕様にしたりするとモダンな雰囲気に近づきます。天井まで高さのあるハイドアや枠のない建具などは、空間が視覚的に分断されにくくなるため、より開放的な雰囲気を演出できます。
また、格子状やガラスの建具や、スチールのストリップ階段などを設置して隣の空間を見渡せるようにする手法もあります。
モダンスタイルに近づく素材や照明
モダンな家の多くは、金属やガラス、コンクリートなどの無機質でシャープな素材を使用しています。
例えば、ステンレスのキッチンカウンターやスチールを使った照明器具、ガラス製の階段や仕切り、コンクリート調の床などがあげられます。
ダウンライトは壁に埋め込まれているため空間を広く見せることができ、シンプルでどんなインテリアとも相性が良いので「モダンスタイル」にぴったりです。
統一感のあるインテリア
色調やデザインを統一させると、空間全体が整った印象になります。まずは、家全体で共通の色合いを選び、壁や床、インテリアなどが、全体と調和するようデザインします。
モノトーンや中間色を基本色として選び、そこからソファとダイニングチェアー、テーブルの色を合わせていきます。色遣いは多くせずに、派手にしないという点は心がけましょう。
「モダンデザイン」な家のメリット・暮らしやすさ

「モダンデザイン」の家は、見た目の美しさだけでなく、機能性や快適さも兼ね備えています。無駄を省いたシンプルな設計は掃除がしやすく、家事動線にこだわることで日常生活を効率的に過ごせます。また、空間を広く見せたり自然光を取り入れる工夫は、空間を明るくより開放的な印象にしてくれます。
モダンな家の機能性
モダンな家の設計の要となる、光と動線を意識した間取りは、エネルギー効率の高い家を実現させます。大きな窓や吹き抜けを活用し自然光を取り入れることで、室内を明るく開放的にするだけでなく、快適な生活環境を作り出します。日中の光を最大限に活用することで、エネルギー効率を向上させることができます。
効率性を叶える動線
動線を考慮した間取りは、生活のしやすさを高めてくれます。
例えば、キッチン、ダイニング、リビングを一体化して配置することで、家事動線が短くなり家事を効率的に行うことができます。アイランドキッチンやペニンシュラキッチンなど、リビング・ダイニングと繋がっている対面式のキッチンが人気です。対面キッチンには家族とのコミュニケーションが取りやすいといった魅力もあります。
手入れのしやすい設計
浴室、洗面所、キッチンなどをできるだけ近くに配置することで家事動線がコンパクトになり掃除がしやすくなります。
また、モダンスタイルの家で好まれるグレージュカラーや無地の壁紙は汚れが目立ちにくいといったメリットもあります。モダンスタイルで人気のダウンライトは天井に埋め込むスタイルなので、シンプルで凹凸がなく手入れが楽なのも嬉しいポイントです。
テクノデザインの北欧モダンの家をご紹介


家事動線がつながる水まわり、家族や外の景色を見ながら家事ができるキッチン、個室にもなるパントリー兼家事室など、効率の良い間取り。吹き抜けからたっぷりと自然光が入り、デザイン性だけでなく、機能性や快適さも兼ね備えた住まい。
北欧モダンの家|詳細はこちら
まとめ
「モダンデザイン」の家を建てるなら
「モダンデザイン」の家の特徴は、シンプルで洗練された無駄のない美しいデザインです。シンプルさは時代を超えて愛されるデザインであり、住む人のライフスタイルや価値観を反映するものです。こうした特徴が「モダンデザイン」の家を選ぶ理由となります。
完成したモダンな家を、常に清潔で美しく保つためには、日常のメンテナンスも大切です。素材の特性を理解し、それぞれに合った掃除を行うことで、住まいを長持ちさせることができます。「モダンデザイン」な家を建てる場合、建築会社選びも大切です。
モダンスタイルを得意とし、施工事例が多いハウスメーカーや工務店などを比較検討し、理想の家づくりを進めましょう。