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家づくりの間取りの決め方!失敗しないためのポイントと注意点
2025.5.22
#お家の豆知識
#間取りのアイデア
一生に一度の家づくり。理想のマイホームを手に入れるためには、家の外観や仕様だけでなく、「間取り」の設計が非常に重要です。暮らしやすさや快適性は、間取りによって大きく左右されるため、家づくりにおいては、早い段階からしっかりとプランを練ることが必要です。
プランを練ることが必要とはいえ、「どんな間取りにすれば暮らしやすいの?」「失敗しないために注意すべきポイントは?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、家づくりにおいて間取りを考える際の基本的な考え方から、よくある失敗例、そして注意すべきポイントまで詳しく解説していきます。後悔しない家づくりをするために、ぜひ参考にしてください。
家づくりで間取りが重要な理由

家を建てるうえで、なぜ間取りがそこまで重要なのでしょうか。それは、間取りが家族の暮らしやすさ、使いやすさ、そして将来のライフスタイルの変化にまで関わるからです。
例えば、家族の人数やライフスタイルに合わせてリビングを広くとったり、子ども部屋の位置を調整したりすることで、毎日の生活が格段に快適になります。逆に、間取りを深く考えずに進めてしまうと、暮らしにくさを感じたり、将来の家族構成の変化に対応できなかったりすることも。
せっかくのマイホームだからこそ、「今」の暮らしだけでなく「将来」まで見据えた間取り計画が必要なのです。間取り次第で、家が「ただの住まい」になるか、「心から安らげる場所」になるかが決まるといっても過言ではありません。
間取りを考える際の基本ステップ
家づくりにおける間取りの計画には、いくつかの基本ステップがあります。まず最初に行うべきは、「自分たちの生活スタイルを見直すこと」です。平日の動き、休日の過ごし方、趣味の時間、子どもの学習スペースや、家事動線などを細かく洗い出してみましょう。
次に、「必要な部屋数」と「優先順位の整理」です。例えば、リモートワークが多い家庭では書斎を設けるかもしれませんし、料理が趣味であればキッチンの配置や広さにこだわりたいかもしれません。
また、「収納の位置」も重要なポイント。必要な場所に必要な収納を設けることで、家の中をすっきり保ちやすくなります。
このように、自分たちの暮らしにフィットする間取りをつくるためには、家族のライフスタイルと動線を明確にすることが第一歩となります。
よくある間取りの失敗例

理想の家を手に入れたはずなのに、「なんだか不便」「こんなはずじゃなかった」と感じる人も少なくありません。間取りに関してよくある失敗例としては、次のようなものがあります。
まず多いのが、「家事動線が悪い間取り」です。キッチンから洗面室、物干し場までの動線が長くなると、毎日の家事がとても大変になります。効率よく動ける配置にすることで、日々の負担は大きく変わってきます。
また、「収納不足」も後悔ポイントのひとつ。見た目はスッキリしていても、実際に暮らしてみると収納スペースが足りず、物があふれてしまうケースがよくあります。
さらに、「日当たりを考慮しなかった間取り」も失敗につながります。日中でも暗いリビングや、夏場に西日が差し込む寝室などは、快適さを損なう原因になります。土地の条件や方角を考慮しながら、部屋の配置を工夫することが重要です。
間取りを決めるときの注意点
間取りを決める際には、さまざまな注意点があります。まずは、「将来を見据えること」。今は夫婦2人でも、将来的に子どもが生まれる可能性がある、あるいは親との同居があるかもしれないといったライフイベントを見越して間取りを設計することが大切です。
また、「部屋のつながり」も重要です。リビングとダイニングの距離、トイレと寝室の位置関係などは、暮らしやすさに直結します。さらに、「プライバシー」も大切な観点です。来客時に生活空間が丸見えにならないよう、玄関からの視線を遮る間取りの工夫も必要になります。
加えて、「家族の声を取り入れること」も忘れてはいけません。家は家族全員が暮らす場所です。設計の段階で家族の希望や不満を共有し、全員が納得のいく間取りにすることが理想です。
間取りの事例から学ぶ成功と失敗のポイント
成功例として挙げられるのは、生活動線を意識した間取りです。
例えば、玄関→シューズクローク→洗面室→LDKとスムーズに移動できる間取りは、帰宅後の手洗いや買い物帰りの動線が快適になります。
また、リビングの中心に階段を配置する「リビング階段」の間取りは、子どもの帰宅時に自然と家族と顔を合わせる時間をつくることができ、コミュニケーションが取りやすくなるという声も多く聞かれます。
一方、失敗例としては、収納を「面積」ではなく「配置」で考えなかったことによる後悔が多く見られます。いくら広い収納スペースがあっても、生活動線と合っていない場所にあると活用しづらく、結局使わなくなるケースもあります。
また、家の中心に階段を配置したものの、音や空調の問題でリビングが落ち着かないといった声もあります。理想の間取りを実現するためには、実際の暮らしを具体的にイメージし、細部にまで気を配ることが大切です。
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まとめ
間取りは“今”だけでなく“未来”も見据えて決める
間取りは、家の快適性や暮らしやすさを大きく左右する重要な要素です。だからこそ、間取りを決める際には「現在の暮らし」だけでなく、「未来の暮らし」も見据えた視点を持つことが欠かせません。
自分たちのライフスタイルをしっかりと見直し、家族全員が納得できる間取りを時間をかけて考えることが、理想の家を実現する第一歩です。
図面上では完璧に見えても、実際の生活では不便に感じることもあります。住宅会社と綿密に打ち合わせを重ねながら、リアルな暮らしを想像し、後悔のない家づくりを進めましょう。