• デザインで差がつく住宅・デザイン・外観|おしゃれな家をつくるためのポイントとは?

    洗礼された佇まいのアートモダンな外観

    2025.6.30

    #お家の豆知識

    洗礼された佇まいのアートモダンな外観

家づくりにおいて力を入れるのはやはり、間取りや内装です。SNSや雑誌などで好みの内装を調べる人も多いのでは?

ですが、家づくりで後回しにされがちな外観こそおしゃれな家づくりには重要なポイントです。外観は家の「顔」とも言える部分。外観は住む人のセンスを色濃く反映するだけでなく、街の景観も左右するものです。

本コラムでは、センスのいい家づくりに欠かせない「外観」をおしゃれに仕上げるポイントを解説していきます。ぜひ参考にしてくださいね。

おしゃれな外観の住宅をつくるには?「外観」とはなにかを知る!

外観とは住宅の外側の部分を指し、具体的には屋根や窓、ドアや外壁が外観の主な部分です。これらのバランスをうまくとることがおしゃれな外観には欠かせません。

また、住宅本体だけではなく、庭や門扉、植栽など、「外構」や「エクステリア」と呼ばれる部分も外観に含まれます。

なかなか家づくりで注目しにくい部分ですが、外構にこだわると周囲の目を引くおしゃれな印象に仕上がります。

おしゃれな外観デザインってどんなもの?

住宅の外観デザインを決める上で重要なのは飽きのこないシンプルなデザインを選ぶこと。

内装は流行やその時期の気分によってある程度テイストを変えることができますが、屋根のかたちや外壁の色を変えるのは容易ではありません。流行に左右されないシンプルなデザインに自分らしい個性を足していきましょう。

玄関ドア

外観の中でも比較的交換しやすい玄関ドアは個性を出しやすいポイントです。SNSやカタログで好みのデザインのドアを探して取り付けてもらうといいでしょう。玄関は毎日必ず家族が通る導線です。妥協せずに選ぶことで毎日のお出かけが楽しくなりそうです。

シンプルなデザインのドアでもドアノブにデザイン性を持たせるとそれだけでおしゃれな雰囲気を演出することができます。

家の外観を大きく左右するポイントのひとつは
工務店やハウスメーカーにお任せしたくなる部分ですが、通りから見える窓だけでもこだわってみることをおススメします。窓と一口に言ってもデザインは様々。一般的な引き違い窓は少々野暮ったい印象になりやすいので、思い切ってデザイン窓を採用してみるのもひとつです。

段窓や正方形窓など、シンプルながら個性が引き立つ窓はたくさんあります。また、窓サッシのデザインやカラーも近頃はずいぶんと豊富です。外壁との統一感を意識して選ぶと洗練された印象に仕上がります。

屋根

家の中から見ることはできませんが、住宅の屋根というのは建物の印象を大きく左右している部分。外観デザインを考える上で外せない重要なポイントです。

スタイリッシュな印象の片流れ屋根は特に平屋で多く採用され、ロフトを設けやすいなどのメリットがあります。
もっとも一般的な切妻屋根はどこか素朴な印象を与えやすく、親しみのある印象に。施工がしやすく、メンテナンスもしやすいというメリットもあります。

四角い箱のような外観に仕上がる陸屋根は個性的でスタイリッシュなデザインです。フラットなデザインなので屋上スペースを有効活用できるメリットも。他にも、屋根には様々なデザインがあるので、好みのデザインを探してみるといいでしょう。

外壁

外壁は住宅のカラーを最も大きく表す部分です。まずはベースとなる色を決め、次に合わせる色を選んでいきます。濃淡をはっきりさせたり、異素材を組み合わせることで個性的でおしゃれなデザインの外観になるでしょう。アクセントカラーを取り入れると引き締まった印象になり、タイルや木目をアクセントにすると生き生きとした立体感が生まれます。

また、外壁はメンテナンスのしやすさも重要です。外観でもっとも大きな面積を占める部分なので、汚れや傷みが目立ってはせっかくのデザインが台無しです。丈夫でメンテナンスがしやすい素材を選びましょう。

外観を左右する外構にも注目!

エクステリアや外構と呼ばれる部分も外観のデザインを考える上で外せないポイント。街の景観も左右するため、自身の好みのデザインを選ぶと同時に周囲との調和も考えるといいでしょう。

植栽

小さなスペースでも植物があると外観にメリハリが生まれます。
門柱の裏や前に配置することが多いシンボルツリーは、エクステリアを華やかに彩ってくれるアイテムです。ライトアップすると夜間の表情も豊かになるだけでなく、防犯面でもひと役買ってくれます。

アプローチ

家のドアまでの小さなスペースですが、少しこだわるだけで印象がぐっと変わります。
たとえば、アプローチを石畳のようにする、段差に曲線を取り入れる、個性的なタイルを選ぶなど、小さな空間でもできることはたくさんあります。アプローチも足元に植物を配置することで生き生きとした空間づくりが実現します。

プランターや植木鉢の配置

地植えに抵抗がある人はプランターや植木鉢で植物を配置してみるのもおススメです。デザインの凝った鉢を選ぶことで、オブジェのような雰囲気を演出することができます。
枝ぶりが立派なものを等間隔に配置したり、寄せ植えを飾ったりとバランスを見ながらいろいろと試してみましょう。

手軽に外構のイメージチェンジをすることもできる鉢植えは、活用すればおしゃれな外観の強い味方になります。

表札

後回しになりがちな表札ですが、デザイン性の高いものにすると重厚感が出てぐっとおしゃれになります。表札なら思い切ったデザインにも挑戦しやすいので、個性を出したり、オーダーしたりするのもおススメです。

照明

夜間の雰囲気に大きく貢献する照明はぜひこだわりたいもの。家の前を人が最も通るのは、通勤や通学の時間帯である朝と夕方です。人が多く通る時間帯こそ雰囲気のいいおしゃれな住宅を演出したいですよね。

門扉や植栽、アプローチをライトアップするだけで印象はがらりと変わります。ライトアップは外観の美しさだけでなく、防犯面でも大きな役割を果たすので妥協せず選びましょう。

住宅のおしゃれな外観を実現するポイント

配色は3色以内に抑える

あまり色をたくさん取り入れるとちぐはぐした印象になってしまいます。
ベースカラー(70%)となる色を決めたら、メインカラー(25%)、アクセントカラー(5%)の3色までに抑えましょう。住宅の場合は外壁がベースカラー、屋根がメインカラー、と考えるといいでしょう。

アクセントカラーを最も取り入れやすいのは窓。アクセントカラーは全体の割合では少ないですが、窓枠は後々、塗装で色を変えることが困難な部分です。
そのため、まずは窓枠の色となるアクセントカラーを考えて、そこからベースカラーやアクセントカラーを決めるという方法もあります。

素材の組み合わせにこだわる

異素材の組み合わせはおしゃれなデザインにはマストと言っても過言ではありません。異なる素材の組み合わせは住宅の外観に奥行きや表情を生み出し、洗練された印象に。

黒いガルバリウム+無垢材、白い塗り壁+モルタル、など人気の組み合わせを参考にしながら自分たちらしいデザインを見つけるといいでしょう。

【注意】外観デザインの落とし穴

どんなにデザインにこだわっても、気をつけないと「なんだか残念」な印象になってしまうことも。住宅は長く暮らすための場所です。住宅デザインを考える際は「住む場所」であることを忘れないようにしましょう。

周囲との調和を無視しない

住宅単体でおしゃれでも、周囲の街並みと極端にかけ離れていると違和感を与えてしまうことも。周辺の環境や隣家とのバランスを意識して、調和のとれたデザインを目指しましょう。

実用性を無視しない

例えば、大きな窓を南向きに設けても、前に家があって光が入らない場合は逆効果です。特に住宅街では窓の位置は慎重に考えないと、生活そのものを窮屈にしてしまうこともあります。

また、外壁素材もデザイン性だけでなく、耐久性やメンテナンス性も考慮しましょう。

流行だけに流されない

家は長く暮らす場所。トレンドを追いすぎると、数年後には流行が終わり古く感じてしまうことも。長く住み続ける家だからこそ、普遍的な美しさを意識することもお忘れなく。

長く愛されるデザインを考えることも重要です。

住宅の外観デザインを成功させるポイントは?

理想の外観を実現するためには、自分たちの好みやライフスタイルを言語化し、建築家や設計士にしっかり伝えることが大切です。また、以下のような準備をしておくとスムーズです。

  • 好きな住宅の写真を集めて、イメージを共有できるようにする
  • 好きなデザインだけでなく、NGなデザインや避けたい色味も伝える
  • 日当たりや周囲の視線、景観などの条件を把握しておく

自分たちの好みや立地の条件などをしっかり伝えることで後悔しない家づくりに繋がります。設計士や建築士と二人三脚で、「機能美」と「個性」が両立した住宅デザインを目指しましょう。

まとめ


調和と個性が息づく、誇れる外観デザインを

おしゃれな住宅の外観は、単に目立つものではなく、「調和」「機能」「個性」がバランスよく融合したものです。屋根や外壁、窓、素材、色といった要素を丁寧に設計し、自分たちらしい「顔」を作り上げましょう。家に帰るたびに誇らしく思える外観は、日々の暮らしに彩りと自信を与えてくれるはずです。