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注文住宅のための土地探し|理想の家を建てるための土地選びのコツとは?
2025.6.26
#不動産・土地探し
#お家の豆知識
「いつかは自分たちの理想の家を持ちたい」そんな願いを叶えてくれるのが、自由な設計ができる「注文住宅」です。間取りやデザイン、素材にまでこだわれる魅力がありますが、その第一歩となるのが“土地探し”。
実はこの土地選び、思っている以上に奥が深く、ちょっとした油断が後々の後悔につながることも。たとえば地盤が弱くて家が傾いてしまったり、災害リスクが高い場所を選んでしまったり。だからこそ、土地探しにはちょっとした「コツ」が必要なんです。
本コラムでは、注文住宅を計画している方のために、土地探しの基本から具体的なコツ、注意点、そしてかんたんな見極め方法まで、わかりやすくご紹介していきます。
なぜ土地探しが注文住宅のカギなの?

注文住宅は自由に設計できる反面、どんな土地を選ぶかで家づくり全体が左右されてしまいます。狭すぎる土地だと希望の間取りが実現できなかったり、日当たりが悪い場所だと快適さに欠けたり。つまり、理想の家を建てるためには「土地のポテンシャルを見極めること」がとても大切なのです。
特に、災害や地盤のリスクといった目に見えにくい部分は要注意ポイント。家は長く住む場所だからこそ、安心できる土地選びが欠かせません。
土地探しの前に準備しておきたいこと
土地探しを始める前に、まずはしっかりとした準備をしておくことが成功のコツです。
予算、希望条件を決める
土地の価格だけでなく、建物・外構・諸費用も含めた総予算を把握しましょう。土地にお金をかけすぎてしまうと、家の性能やデザインに妥協せざるを得なくなる場合もあります。
エリアを決める
通勤や通学、病院、スーパーなど、生活利便性を考えながらエリアを絞りましょう。便利さと静けさのバランスも大切です。
希望条件を整理する
「駅から徒歩圏内がいい」「日当たり重視」「子育てに向いた環境」など、自分たちのこだわりを洗い出して優先順位をつけておきましょう。
建てたい家のイメージをはっきりさせる
広いリビングが欲しい、ウッドデッキのある家に住みたいなど、住まい方のイメージを具体的にしておくと、土地探しがグンとスムーズになります。
ライフスタイルの整理
・通勤や通学に便利な場所がいい?
・自然が多く、静かな環境が理想?
・買い物や病院など生活施設へのアクセスは?
自分たちが「どんな暮らしをしたいのか」をイメージすることで、土地の選び方がぐっと具体的になります。
予算の確認
土地と建物、それぞれにどのくらいの予算をかけられるかを整理しておくことも、非常に大切なコツです。注文住宅では、建物のデザインにこだわるほど建築費がかかるので、土地にかける金額とのバランスが重要です。
注文住宅の土地探しはどのくらい時間がかかる?
土地探しには意外と時間がかかるものです。人によっては1年以上かけてようやく理想の土地に出会えたというケースもあります。あせらず、じっくり向き合うことが重要なコツです。
また、「暮らし方」や「ライフプラン」を考えておくことも大切。将来の家族構成やライフスタイルに合わせた土地を選べば、住み心地の良い家が自然と見えてきます。
逆に、「なんとなくいい土地を探す」と迷い続けることになり、良い土地を他の人に先に買われてしまうこともあるのでご注意を。
土地選びの“かんたんな見極め方法”
土地を見るとき、以下のようなポイントをチェックすると、失敗を防ぐことができます。
① 災害に強いか?
まずはハザードマップを確認し、地震・水害・土砂災害などのリスクがある地域かを把握しておきましょう。地盤が弱い地域では、地盤改良や追加の基礎工事が必要になる場合があります。
また、保険屋さんではわからない地盤情報も、地盤調査会社に問い合わせると過去のデータをもとにおおよその強さを教えてもらえることもあります。
② 軟弱地盤ではないか?
もともと田畑だった場所や、水辺の近く、以前水害に合った土地などは地盤が弱いと言われています。地盤が弱いと地震などの災害に弱いため、避けた方がいいでしょう。また、造成地などで盛土されている場合、その部分の地盤が弱いことも。傾斜を削った土地のほうが、地盤は比較的安定しています。
③ 水はけが良いか?
土地が道路より低い位置にあると、水がたまりやすくなります。湿気がこもるとカビやシロアリのリスクも…。できるだけ水はけの良い土地を選ぶのがコツです。
雨の日に現地を訪れて、水はけを確認するのもおススメです。
④ 境界がはっきりしているか?
土地の境界が曖昧だと、後々トラブルになる可能性があります。不動産屋さんや土地家屋調査士にしっかりと確認してもらいましょう。
⑤ 住環境が良いか?
幹線道路沿いや工場付近は、便利でも音やにおいの問題があることも。できれば近隣住民に話を聞いて、実際の住み心地を確認してみましょう。
また、町の雰囲気は訪れてみないと分からないこともあります。自分の目で町全体の様子を確かめてみることも重要です。
⑥ ロケーション、ライフラインに問題はないか?
駅や学校、スーパーなどの距離も生活の快適さに直結します。のびのびとした広い土地でも、近隣に大きな病院がない、商業施設がほとんどない、など生活の不便さが潜んでいることも。暮らしの目的に合わせたロケーションを選びましょう。
⑦ 予算に合っているか?
当たり前のことですが、忘れがちなのが予算とのバランス。土地に予算を使いすぎると、注文住宅の魅力である「自由な設計」ができなくなることも。ライフプランをしっかり立てた上で、長期的に満足できる選択を心がけましょう。
よく考えた方がいい土地の条件とは?

以下のような土地は、購入前によく検討しておきましょう。
いびつな形の土地
変形地は設計に工夫が必要で、使い勝手が悪くなることもあります。また、外構費用や固定資産税が高くなる傾向があります。
土地が周囲より低い
湿気や水はけの問題が起こりやすく、長期的には家の寿命や維持費にも影響してきます。
安すぎる土地
なぜその土地が安いのか、必ず理由を調べてください。土壌汚染、高低差、騒音など、何かしらのリスクを背負っている可能性があります。
広すぎる土地
広い土地は一見魅力的ですが、外構や雑草対策など手間とコストがかかることも。管理しきれる広さかをよく考えましょう。
道路に面していない土地
建築基準法の「接道義務」を満たしていないと、建築ができないことがあります。必ず確認を。
交通量が多い場所
音や安全面に問題があることも。特に小さなお子さんがいる家庭は慎重に。
土地探しのコツをおさらい
土地選びにおいては、以下のコツを意識すると良い結果につながりやすくなります。
理想のライフスタイルを長期的に考える
「今だけ」でなく、10年後、20年後の暮らしもイメージしながら選ぶことが、注文住宅成功のカギです。
現地を実際に確認する
ネットの情報だけでなく、必ず現地に足を運びましょう。朝・昼・夜、平日・休日と、時間帯を変えて見るのもオススメです。
土地探しの方法いろいろ
土地探しには、さまざまな方法があります。いくつか併用するのがコツです。
- インターネットの不動産ポータルサイト(SUUMO、HOME’Sなど)
- 地元の不動産会社に相談
- 実際に気になるエリアを歩いて探す
- 注文住宅に詳しい工務店に紹介してもらう
未公開物件などはネットに出ていないこともあるので、工務店を活用するのもおすすめです。テクノデザインでは、土地探しから家づくりまで一貫してサポートしています。
「どこに住もうか迷っている」「理想の家をかたちにしたい」そんな想いを、私たちにぜひご相談ください。家づくりの第一歩を、いっしょに踏み出しましょう!

まとめ
理想の注文住宅は「土地探し」からはじまる
注文住宅の計画を成功させるためには、土地探しがとても重要です。家づくりの土台となる土地を選ぶ際には、将来を見据えたライフプランや住み方を丁寧に考えることが大切。
「かんたんに見える土地ほど、実は奥が深い」と心得て、必要な知識とコツを身につけながら進めていきましょう。
あなたの理想の家は、きっと“その土地”の先にあります。
今日から、土地探しをちょっとだけ前向きに、楽しく始めてみませんか?