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  • 高性能グラスウール断熱材

    #断熱・気密性能

    グラスウール断熱材

グラスウールとは

グラスウールは無機繊維系断熱材の一種で、繊維と繊維の間に空気を含むことで熱を伝わりにくくします。

グラスウールは、低コストで高い断熱性をもつことから、住宅用断熱材として幅広く使われています

グラスウールのイメージ

グラスウールのメリット

  1. コストパフォーマンスがよい
    グラスウールは高い断熱性能を低コストで実現できる断熱材です。
  2. 燃えにくい
    グラスウールの原料であるガラスは不燃性の素材で、万が一、火事が起こっても有毒ガスなどを発生しません。
  3. 経年劣化があまりない
    ガラスは高い耐久性を持ち、経年による劣化が少ない素材です。
  4. 体に優しい
    グラスウールは国際がん研究機関(IARC)により、発がん性リスクが低いということが証明されています。

グラスウールのメリット

メリット1
軽量であるので、断熱効果を高めるために厚みをもたせても、住宅全体に負担を与えません。

メリット2
耐久性が高く、形状や組成が安定しているので、経年による断熱性能や強度の低下が生じにくいことです。

メリット3
グラスウールは危険性が低い断熱材として、建物の壁や天井を覆う断熱材として幅広く使用されています。

グラスウールのデメリット

デメリット1
水に弱い

グラスウールは繊維の間に空気を含むことで、熱を伝えにくくしますが、水に濡れたり湿気を含んだりすると、断熱性能を発揮できません。

グラスウールは、繊維状の構造のため、湿気を吸い込みやすく、一度湿ってしまうと断熱性能が著しく低下します。これは、断熱効果を発揮する空気層が減少するためです。

グラスウールを採用する場合は、必ず防湿層の施工が不可欠です。

防湿層には、通常透湿防水シートを使用し、グラスウールとシートの間に隙間ができないように施工します。

 

デメリット2
ていねいな施工が必要

通常グラスウールは壁の中に充填して使われるので、すきまなく詰め込むことが必要です。

グラスウールの種類

グラスウールの断熱材には、ボード状のものや吹込みタイプなどの種類があります。

また、繊維の密度(K=kg/㎡)によって種類が分けられ、この数字が高いほど断熱性能に優れています。

高性能グラスウール断熱材

一般的なグラスウールと比べて細いガラス繊維を高い密度で絡み合わせたもので、繊維同士が作る細やかな空間にたくさんの空気を含ませることで、高い断熱性能を実現します。

一般的なグラスウールよりも繊維の密度が高いので、気密性が高まります。また、普通の断熱材よりも吸音・遮音効果があります

グラスウールは製品ごとに10K・16K・24K・などのように繊維の密度が表示してあり、数字が大きいと密度が高く断熱性能が高いということになります。

 

※断熱材の性能は、どのくらい熱を通しにくいかで決まります。 これを表すのが熱伝導率[W/m・K]という指標です。熱伝導率の数字が低いと、熱を伝えにくいので断熱性能が高いということになります。